2021年05月10日

プレスリリース

業界初!LTE 通信機能を内蔵した産業向けの 日本製スマートグラス「InfoLinker3」を発売

~ 現場作業におけるDX を加速させるソリューション ~


ウェアラブルデバイスと関連ソフトウエアの設計・開発を行うウエストユニティス株式会社(本社:大阪府大阪市北区)は、国内向けスマートグラスでは業界初※1となるLTE 通信機能を内蔵した日本製スマートグラス「InfoLinker3(インフォリンカー3)」および、本スマートグラスを活用した遠隔作業支援や、作業手順の確認と作業記録が行える新クラウドサービス「LinkerWorks(リンカーワークス)」を2021 年7 月より販売開始いたします。

【InfoLinker3 概要】

InfoLinker3 は、業界初※1となるLTE 通信機能を標準搭載し、現場からの要望を広く反映した性能と、安定した生産性や品質を維持するための国内生産に拘った、日本製のスマートグラスです。
従来から無線LAN 環境を構築できない建築現場や屋外現場での利用や、無線通信における情報セキュリティ対策として、スマートグラスと一体になったLTE通信機能が求められており、これらに対応した商品となります。
また、本スマートグラスでは、あらゆる現場で活用するために最も重要な、“1日の現場作業に耐えうる長時間利用”を実現するため、従来のスマートグラスとは全く異なるコンセプトのデザインを採用しました。データ処理部及びバッテリー部をヘッドマウントユニットから切り離し、ネックバンドユニットとして収納する構成とすることで、一般のスマートグラスで課題とされるヘッドマウント部の重量軽減を図かりました。これにより、長時間装着時の疲れを軽減させると共に、ネックバンド部では重量の重いモジュールを集約し、高性能CPU による高度なアプリケーション実行環境と、大容量バッテリーの搭載を実現、長時間での現場作業の利用を可能としました。

【開発の背景】

前商品となるInfoLinker は、2015 年に発売し、単眼式スマートグラスの草分け的商品として産業用ウェアラブルデバイス市場を切り拓き、専業メーカー機ならではとなる基本性能の高さと、簡単で使いやすい操作性から、多くの業界にスマートグラスの有用性を評価されました。
今回発表の新商品InfoLinker3は2019 年から開発を開始し、当社で培われた現場でのスマートグラスの導入及び活用経験と、PoC(Proof of Concept)を通して得られた、実際に活用される現場での要望を広く反映し、現場ニーズと先進技術を高度にマッチングさせた商品となります。
また、開発当初では想定していなかったコロナ禍における製品開発となりましたが、業界問わずに遠隔支援のニーズが一層高まる中で、移動制限への対応や、密にならない視察等へも活用できるよう開発を進めてまいり ました。

【InfoLinker3 の製品画像】

【InfoLinker3 の主な特長】

● スマートグラスでは業界初となるLTE通信モジュールを搭載
● 4,900mAhの大容量バッテリーとホットスワップによる作業中のバッテリー交換により長時間利用を実現
● 電子式ブレ補正機能※2により、動きの多い作業でも見やすいカメラ撮影を実現
● 装着者の声による音声コマンド操作※3に対応し、作業中のハンズフリー操作が可能
● オプションの骨伝導ヘッドホンにより、耳を塞ぐことなく、騒音下でも明瞭に音声を聞くことが可能

【利用シーン】

【LinkerWorks 概要】

LinkerWorks は、管理者が操作するパソコンと、作業者が装着するInfoLinker3 とを、ネットワークを介してLinkerWorks クラウドサーバに接続し、主に遠隔支援を行う「作業サポート」機能と、作業手順の確認や作業記録、履歴管理を行う「作業ナビ」機能を提供するクラウドサービスです。

■作業サポート機能

最大9台までのInfoLinker3 とパソコンの組み合わせをネットワークで接続し、最高フルHD(1920×1080)画質の精細な映像でビデオ通話を行うことができる機能です。
一般的なWeb会議システムとは異なり、スマートグラスからのカメラ映像は、参加者の表情を伝えるのではなく、現場の状況を伝えるために利用されるため、InfoLinker3 からのカメラ映像が高画質で管理者のパソコンに配信されるよう、システム全体を最適化しました。本機能を利用することで、これまで管理者が現地まで赴いて目視で確認していた作業を、現地に移動することなく、現地にいる作業者からのビデオ通話映像のみで状況を把握できる「遠隔臨場」に活用でき、出張費や移動時間の削減に寄与します。さらに、コロナ禍での現場と自宅を繋ぐリモートワークにも役立てることができます。
また、スマートグラスを活かした作業支援機能として、パソコン側の管理者画面の操作のみでInfoLinker3 をリモート制御し、写真や動画の撮影を行うことが可能です。これにより、現場の作業者はInfoLinker3の最小限の操作のみを行い、撮影作業は遠隔で管理者が行うことにより、作業者側への負担をかけることなく、InfoLinker3 を導入することができます。

■作業ナビ機能

InfoLinker3 のディスプレイに単位作業を順次表示しながら、音声コマンドによるハンズフリー操作にて作業を進めることで、作業の平準化や手順ミスの防止を図り、さらに作業中に撮影した写真や作業結果をデジタル情報として一括管理することができる機能です。
従来からの紙の帳票やタブレット等を用いたデジタル帳票では、作業手順の確認や、記録をつける際に両手を使用するため、作業を中断してから確認や記録を行う必要がありました。本機能では、ウェアラブルデバイスの利点を生かし、ハンズフリーで作業手順の確認や音声による操作を可能とすることで、作業を中断することなく、手順の確認や記録を残すことができます。
また、作業記録のすべてをLinkerWorksが提供するクラウドサーバーへ送信・保存するため、現場での記録をアナログからデジタルへとシフトさせ、遠隔地からの作業状況の確認や、日々の作業履歴から作業時間や品質を確認することで、作業改善のPDCA サイクルを回すことが可能となります。

【LinkerWorks の操作画面】

作業サポート機能

作業ナビ機能


【LinkerWorks の主な特長】

作業サポート機能

● 最高フルHD(1920×1080)画質のビデオ通話による遠隔支援
● 管理者からのリモート制御で、作業者の操作なしにInfoLinker3のカメラ撮影やズームが可能
● 管理者から作業者への説明をサポートする、ビデオ通話画像へのペイント機能や画面共有機能

作業ナビ機能

● Web ブラウザ上での簡単な操作で、業務に合わせた作業手順の作成が可能
● InfoLinker3の小型ディスプレイに最適化された作業手順の表示
● 男性・女性を指定可能な音声合成機能※4を活用した、音声による作業手順の指示
● 音声コマンド操作により、両手を使った作業中でもカメラ撮影や作業結果の入力が可能

【製品サイト】

■ InfoLinker3

URL: https://www.westunitis.co.jp/infolinker3/

■ LinkerWorks

URL: https://www.westunitis.co.jp/linkerworks/

製品詳細はこちら

<注釈> ※1 当社調べ (2021年4月時点)
※2 電子式ブレ補正には、株式会社モルフォの「MovieSolid®」を採用
※3 音声コマンドには、東芝デジタルソリューションズ株式会社の「RECAIUS」を採用
※4 音声合成には、東芝デジタルソリューションズ株式会社の「RECAIUS」を採用

InfoLinker 及びLinkerWorks はウエストユニティス株式会社の登録商標です。
その他、本文章に記載されている社名および商品名は、各社が商標または登録商標である場合があります。

【会社概要】

ウエストユニティスは1984 年にマニュアル制作会社として創業、2001 年より産業向けのウェアラブルコンピューティングの研究開発に従事。現在は、ウェアラブルデバイスのハードウエアとソフトウエアを一貫して企画・開発・製造を行い、ウェアラブルデバイスを通して、さまざまな現場で発生している課題を、より安全に、より正確に、より効率的に解決することで社会に貢献する、ウェアラブルコンピューティングのリーディングカンパニーです。

所在地: 大阪府大阪市北区大深町4番20号グランフロント大阪タワーA 29F
設立: 1991年3月
資本金: 9,500万円(2021年4月時点)
URL: https://www.westunitis.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】

■ お問合せ先

ウエストユニティス株式会社
担当: 藤原